1977年に BURTON はスタートしました。もう27年も前のことです。この間にたくさんのブランドが生まれ、そしてたくさんのブランドが消えていきました。じゃあ、なぜ残るブランドと、消えていくブランドがあるのでしょうか?
実際に僕がこの業界に携わるようになって15年の月日がたちました。ただ単に仕事や商売としてではなく、スノーボードが好きで好きでしょうがなかった僕は、ありとあらゆるブランドのテストや試乗会に参加して、この15年間で何千ものボードをテストしてきました。
「もっとうまくなりたい。もっと知識を増やしたい。もっと、もっと・・・。」時には海外にまでいってテストをするほどでした。(もちろんボード以外にブーツやバインディングもです。)その結果、ブランドによって大きな差があることがわかったのです。
BURTON 社は毎年新しい技術や新素材、今までになかった構造、軽量化等常に進化をし続けるブランドで、しかもそれはその道具を使うライダー(お客様)のために行う改良です。 BURTON 社の社員はみなスノーボーダーで(しかも僕より全然うまいんですよ)、僕が疑問に思うことや商品に関する質問等すべて答えてくれました。それに、時には本社の開発担当者に会う機会まで作ってくれるほどでした。これによって僕はユーザーにきちんと納得の行く説明もできるし、その人にあった道具を自信を持って薦めることができたのです。
反面、試乗をしてみて納得のいかないブランドもたくさんありました。どんなボードなのかをたずねると、担当者は資料に書いてあることしか言わないし、少し突っ込んだ質問をすると答えはまったく返ってきません。滑っているところ見てもボードの良し悪しがわかるような滑りじゃないし・・・。つまり、自分が販売する自社のボードのことが全然わかってないんです。そんなブランドのボードはいくら「今流行っている」とか「今ブームだから絶対売れる」とか言われても僕としては絶対にお店に置けません。それに、もしそんなボードを販売したとしたらユーザーの人たちを騙すことになりますよね。
品質についてもブランドによって、かなりバラつきもあります。ストラクチャーが入らないほどフラットが出ていない物があったり、同じ商品なのにフレックスが全然違ったり、中には下地が出ていたソールもありました。もう、「ふざけんな!」って感じですよね。
消えていくブランドはそれなりの理由があるってこと、わかっていただけましたか?僕も一時期は10
ぐらいのブランドを扱っていましたが、実際にテストをして本当に良かったものだけに絞った結果、今のような BURTON
専門 の取り扱いになりました。それに、スタッフ全員が販売するすべてのボードに試乗しようとしたら、そんなにたくさんのブランド扱えないのです。 |